第二十九回文学フリマ東京に参加したので振り返り(前編)
TL;DL
- オリジナル小説本作って文学フリマに持っていった
- 現状実売11部(当日10+後日1)
- 仕様と装丁ちゃんと作ったら頒布価格が高くなってしまった...
- BOOTHにも置いた
- meru-akimbo.booth.pm
文学フリマに出ることにした
今年の春先にコミティアに行ったらなんとなく「自分も出ようかな〜」という気分になったので文学フリマに申し込んだ。 自分が出すならほぼほぼ小説なのでコミティアじゃなくて文学フリマかな、という感じだった。
スペック
- 個人誌出したことなし
- 合同誌への寄稿経験あり(小説)
- 最近は全然文書書いてない
創作初めてとかではないし、過去書き溜めた原稿があるのでそれを出す手もあるな、ということで勢いのある内に申し込んだ。
企画ぎめ
- 前書いてたやつの総まとめ短編集
- 描き下ろしクトゥルフ神話
の二案があり、途中までは両方出す気でいた。
原稿作り
結構途中まで二冊出すつもりでいたけれど、描き下ろしのクトゥルフ神話の展開が思うようにならなかった。 初回から二冊つくるのも結構費用負担が大きいしなあ、ということで短編集一本に最終的には絞った。クトゥルフ神話の方は、またまあ気力があったら練り直すかもしれない。クトゥルフ神話を諦めた時点で、内容に関しては過去原稿の推敲のみになり、ページ数は結構あるものの、短編集に関してはそこまですごい苦労はなかった。
デザイナーを味方に引き入れる
原稿そのものは過去原稿集めて推敲したり、思うところを部分的に書き直したりで済むので結構順調(クトゥルフ神話は順調ではなかったが...)だったが、「装丁とか表紙どうする?」問題があった。自分が絵を1ミリも書けないので、どうしようかなと思っていたところ、友人から諸々アドバイスを受け、結局以前から友人付き合いのあるデザイナー氏に発注させてもらうことになった。
御園れいじ@30algirl 氏が仲間になった
打ち合わせ
自分のほうで「なんか講談社文庫みたいな感じ?」くらいのイメージしか最初なく、どうしたものかという感じだったので、もともと友人だったこともあり、昼飯食いがてらイメージ相談したり本屋に行って他の本の表紙を見に行ったりして方向性を固めていった。
- 同じ名前の人(同一人物かははっきりと書いてない話もあるけど)が出てくる連作なので、人が描かれているのが良い
- 内容が結構トリッキーというか、素直じゃないのが多いので、そういう要素が反映されてるといいかも(御「エッシャー的な?」m「そうかも?」)
- キャクター性押し出す話ではないので、顔とかはっきり描かないほうが良さそう
などなど話し、ラフが出来上がる。
良いカバーと表紙ができる
いいね、ということで細かい部分相談していき、
表紙もデザインしてくれた。
入稿完了、値付け問題発生
というわけで中身と装丁ができたので、入稿にこぎつけた*1が、装丁や仕様を作り込んだこと、少部数なことも相まって結構諸経費が膨らんでいて値付けが高くなってしまいそうだった。本当に最初の頃は1000円以内にしたいと思っていたが、どう考えても辛かったので、選択肢としては1500円か2000円か、というところだった。どっちにしろ完売しても赤字は赤字で、結構な赤字かマシな赤字か、という違いだった。正直2000円にはしたくないなーとかなり強めに思っていたのだけれど、別に利益出したいわけではないとはいえ、1500円で完売してもかなりの赤字になるのはやはり気持ち的にしんどく、ページ数も220Pあるので、2000円の値付けにさせてもらった。装丁面や仕様面でコストを削っていけばこうはならなかった、という話もあるが、今回は品質を取った。
値付け問題はかなり悩んで、正直当日も売りながら悩んではいたが、この形で作るなら仕方ない値付けだったと思う......
おまけを作る
値段が高めになったことをかなり気にしていたので、文学フリマ二日前に思い立ち、コピー本を作っておまけにつくることにした。
オマケのコピー本の仮実装 pic.twitter.com/KGGDSW6CVR
— meru (@meru_akimbo) 2019年11月23日
内容的には、本編に出てくる話の原型になった脚本があり、それを別冊にしてコピー本にまとめたという感じ。ポスター作るついでにデザイナー氏も手伝ってくれて非常に助かった。コンピュータ以外は基本的にぽんこつなので....
そんなこんなで準備ができた。当日の話はまた別途。